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自動運転の車で事故を起こした場合、自動車保険で補償されますか？

【ご相談事例】

自動運転の車が販売された場合、自動運転中の事故は自動車保険で補償できるのでしょうか？

【ご回答】

自動運転中に事故が発生した場合、その責任はドライバーだけでなく、自動車メーカーやソフトウェア事業者などにも及ぶ可能性があります。

また、過失割合や責任の所在を決める過程で…
「事故が発生した原因がなかなか判明しない」
「責任が判明したとして、誰が賠償責任を負うのか」
など、損害賠償までに時間がかかるといった課題も指摘されています。

そんな中、一部の損害保険会社が、2017年度から自動運転中の車の事故を補償範囲に含める特約を、自動車保険に自動付帯させると発表しました。

他の保険会社もこの動きに追随すると思われるので、自動運転の車の普及にあわせて補償する体制が整っていくと思われます。

ちなみに、自動運転中の車の事故に関する具体的な補償の条件をみると「契約の車に想定していない動作が生じたことにより事故が生じ、被保険者に法律上の損害賠償責任がないことが認められた場合」などとなっています。

つまり、被保険者に過失がある場合にはこれまで通り自動車保険で補償し、被保険者に過失がない場合には保険会社が被害者に賠償金を支払った後、事故の原因を調べてから、メーカーやソフト会社に立て替えた賠償金を請求するという内容になっています。

現在のところ完全な自動運転の車は販売されていません。

完全自動運転の車が普及し始めたら、自動車保険と補償のあり方も変わってくるかもしれません。

※本記事は、記事作成日時点での情報です。
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