HOME > 目的別保険相談 > がん保険の先進医療特約で給付対象になる「陽子線治療」を教えてください。
がん保険の先進医療特約で給付対象になる「陽子線治療」について教えてください。
また、特約を申し込むときの注意点も教えてください。
「陽子」は水素の原子核のことで、プラスの電気を帯びています。
特別な装置を使ってたくさんの陽子を真空中でいっきに加速すると、がん細胞を破壊する力をもつ「陽子線」になります。
この「陽子線」を体外から照射してがんの治療を行うのが「陽子線治療」です。
陽子線に与えるエネルギーを変えると、照射した陽子線が完全に止まる場所を調整できるため、がんの病巣に陽子線をピンポイントで照射できます。
そのため正常な細胞に与えるダメージを軽減でき、放射線の影響を受けやすい器官の近くにあるがん病巣にもより安全に照射できます。
このように、陽子線治療は効果が期待できる治療法ですが、技術料は高額で約260万円かかります。
また、陽子線治療には公的な医療保険を使えないため、技術料は全額自己負担です。
そのため、先進医療の技術料を給付してくれる先進医療特約を付けておくと、安心して治療に専念できます。
陽子線治療を受けることができるのは厚生労働省が認定した医療機関に限られており、近くに医療機関がない場合には通院のための交通費も必要になります。
最近では先進医療を受ける場合の交通費相当額も保障する保険もありますので、申し込みの際には「技術料以外の費用も給付対象になるのか…」など、特約の保障範囲も確認しておくといいでしょう。
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