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賢い金融商品の選び方

「利回りが高い商品を選べば、お金は増える」
そう思っていませんか?

最近は、豪ドル債券や一時払い終身保険など、銀行預金より高い利回りが期待できる金融商品を目にする機会が増えました。

「豪ドルなら年4~5%」
「15年後に返戻率132.8%」

そんな数字を見ると、魅力的に感じるのも無理はありません。
しかし、金融商品の数字には見落としやすい落とし穴があります。
今日は、その話をしたいと思います。

利回りが高ければ安心?

多くの人は、金融商品を選ぶときに「何%増えるのか」を見ます。
もちろん、それは大切な視点です。
ただ、実はプロが見るのはそこだけではありません。

本当に大切なのは、「将来、そのお金で何が買えるのか」という視点です。

たとえば、100万円が110万円になったとしても、その間に物価が同じだけ上がっていれば、実質的な豊かさはほとんど変わりません。
数字上は増えていても、お金の価値が下がっていれば意味がないからです。

豪ドル債券の魅力と注意点

高金利商品として人気なのが豪ドル建ての債券です。
日本の金利と比べると、年4~5%程度の利回りが提示されることもあり、魅力的に映ります。

ところが、ここで忘れてはいけないのがインフレです。

オーストラリアのような高金利国は、物価上昇率も比較的高い傾向があります。
仮に金利が5%でも、物価が3%上昇していれば、実質的な増加は2%程度です。
さらに外貨建て商品には、もう一つ大きなリスクがあります。

為替です。

せっかく利息を受け取っても、円高が進めば利益が減り、場合によっては元本を下回ることもあります。

「高金利だから有利」
そう単純に考えられないのがお金の世界です。

一時払い終身保険も同じ

では、一時払い終身保険はどうでしょうか。
最近は相続対策や資産保全の手段として活用される方も増えています。

たとえば、
「15年後の解約返戻率132.8%」
と聞くと、悪くない数字に見えます。
1000万円が15年後に1328万円になる計算です。

しかし、ここでも考えたいのがインフレです。

仮に今後15年間、平均2%程度の物価上昇が続いたとします。
すると15年後の物価は、現在のおよそ1.35倍になります。
つまり、1328万円になったとしても、そのお金で買えるモノやサービスの価値は現在とそれほど変わらない可能性があります。

もちろん、一時払い終身保険は単なる運用商品ではありません。
死亡保障があります。
相続の際には受取人を指定できます。

現金をそのまま持つよりも、資産承継をスムーズに進められるケースもあります。
だからこそ、利回りだけで判断するのではなく、その商品が持つ本来の役割を理解することが大切です。

なぜ判断を間違えてしまうのか

人はどうしても大きな数字に目が向きます。

「年5%」
「返戻率132.8%」

こうした数字を見ると、お得な商品に感じます。
しかし、その数字が将来の生活にどれだけ影響するのかまで考える人は意外と少ないものです。

金融商品を選ぶ際は、
「いくら増えるか」
ではなく、

「将来の生活をどれだけ支えてくれるか」
という視点が重要です。

私が相談で確認すること

お客様から商品について相談を受けたとき、私はまず利回りの話をしません。

最初に確認するのは、
「何のためのお金ですか?」
ということです。

老後資金でしょうか。
相続対策でしょうか。
お孫さんへの資金準備でしょうか。
目的によって選ぶべき商品は変わります。

どんなに利回りが高くても、目的に合っていなければ良い商品とは言えません。
逆に、利回りがそれほど高くなくても、その人の目的に合っていれば十分価値があります。

今だからこそ考えたいこと

日本でも物価が上がる時代になりました。
長く続いた「預金しておけば安心」という時代は少しずつ変わり始めています。
だからこそ、金融商品を選ぶ際には表面の数字だけではなく、

・インフレに負けないか
・為替の影響はどうか
・自分の目的に合っているか

という視点が欠かせません。

まとめ

金融商品の魅力は、パンフレットの数字だけでは判断できません。
大切なのは、「何%増えるか」ではなく、「将来の自分や家族の役に立つかどうか」です。
もし今、金融商品を検討されているのであれば、一度ご自身に問いかけてみてください。

その商品は、本当にあなたが叶えたい未来につながっていますか?

数字だけでは見えない価値に目を向けることが、賢い金融商品の選び方なのかもしれません。
一度、ご自身の資産の置き場所を見直してみませんか。

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